大樹町からお届け畑の真ん中だより
雨の日も続くダイコン農家の仕事。オーランドファーム夏の畑風景
この日は朝から曇り空でした。いつもどおり朝3時半から収穫作業を開始。収穫作業終了後に朝食をとり、選果場班は選別作業、畑班は次のダイコン播種作業を進めていました。
しかし、作業を始めてほどなくして雨が降り始めます。最初は霧雨だった雨も、次第に雨脚が強くなっていきました。天候と向き合いながら進む、夏の畑の1日のようすを紹介します。
選果場に流れる白く輝くダイコン
収穫されたダイコンはそのまま選果場へと運ばれ、ベルトコンベアの上を、次々と白く輝くダイコンが流れていきます。この日は少し大きめの2Lサイズが中心。しっかりと品質を確認し、重さごとに箱に入れていきます。
長男・将寛が目指す「廃棄率の削減」
1本1本のダイコンを丁寧に見極める背景にあるのが、長男の将寛が掲げる「廃棄率を減らす」という目標です。
夏場は気温が高くなるため、ダイコンが病気や害虫の影響を受けやすくなります。特にお盆前ごろから廃棄率が高くなり、年によっては収穫したダイコンの半分以上を廃棄せざるを得ないことも。
そこで、安定した品質と供給量を届けるために、天候や畑の状態を見ながら適切なタイミングで防除を行うなど、日々、畑の管理が続いています。
将寛(右)と託三(左)
雨の中での播種作業
朝のうちは雨が降っていなかったので、予定通り播種作業を開始しました。
ところが、作業が進むにつれて強まる雨...。種を織り込んだ「シーダーテープ」は水溶性で、雨に濡れたり濡れた手で触ったりするとテープ部分が溶けて、テープ同士がくっついてしまうという特性があります。
そこで袋をかぶせて何とか保護を試みたものの、勢いを増す雨には勝てず、雨が強まり、あと少しというところで作業を中断せざるを得ませんでした。
自然を相手にする農業では、予定通りに進まないこともあります。

左上がシーダーテープ。袋をかぶせて保護したものの、断念
約45回の播種でつなぐ安定供給
そうした天候リスクも見越して、オーランドファームでは収穫が途切れないよう、約45回の播種を行っています。
2、3年前からは将寛と託三が中心となり、収穫日から逆算して播種日を決めるようになりました。過去のデータを駆使しながら何度も計算を重ねますが、どれだけ綿密な計画を立てても、最後に立ちはだかるのはやはり天候です。
ダイコンは1日に70~100gほど成長するため、収穫日が1日ずれるだけで市場規格が変わり、売り上げにも影響します。小さすぎても、大きすぎても出荷には向きません。
そのため、生育が遅ければ肥料を追加し、想定より早く大きくなれば休日をずらして収穫するなど、データと経験を頼りに、日々調整を重ねています。
ソバ畑では白い花が咲き始める
一方、ソバ畑では白い花が満開です。
播種後に気温が低い日があり心配しましたが、霜の影響は全体の1割程度にとどまり、大きな影響もなく、蒔き直しは行わずに済みました。
天候と向き合う、夏のダイコンづくり
収穫、選果、播種、間引き、防除。
夏のオーランドファームでは、さまざまな作業が同時に進んでいます。計画通りにいかないこともありますが、それでも、その日その日の畑の状態を見ながら判断を重ね、次の収穫へつないでいきます。
白く輝くダイコンの1本1本には、こうした日々の積み重ねが詰まっています。
おまけ:選果場の休憩時間
いつもなら畑や外の空気を感じながら休むところですが、この日は雨が強くなったため、休憩時間も選果場の中で。仲間と会話を交わしながら、ひと息つきます。ほっとできる時間です。

