大樹町からお届け畑の真ん中だより
スローフード・フレンズ北海道のイベント「大根畑でつかまえて!」が行われました!
7月13日、地域の食の発信に取り組む団体「スローフード・フレンズ北海道」のイベント「大根畑でつかまえて!」がオーランドファームで開催されました。
スローフード・フレンズ北海道について
スローフードとは、食を中心とした地域の伝統的な文化を尊重しながら生活の質の向上を目指す世界運動で、スローフード・フレンズ北海道は、前身団体を含めて20年以上の長きにわたり活動している団体です。
オーランドファームはこの活動の趣旨に賛同し、創立当初から会員となっています。
これまでさまざまなイベントを行ってきましたが、ここ数年は時代の流れやコロナ禍もあり、畑や食のイベントから遠ざかっていました。しかし20周年イベントなどでこれまでの活動を振り返る機会があり、会員から「また畑でのイベントをやりたい!」という声が上がりました。
そして前回の総会で「オーランドファームのダイコン畑でイベントをやろう」と盛り上がったのです。
そんなイベントのようすを、写真多めでお伝えします!
まずはこれ!ダイコン収穫
今回の参加者は会員に加えて女子大生が8名も!
花が咲いたように華やかになりました!(本当にダイコンの花が咲いたら、農家としては困っちゃうのですが)
大石社長の「好きなだけ採っていいよ~!ただし持って帰れるだけね!」の声に色めき立ちます。
みなさん「思ったより簡単に抜ける!」「土が柔らかい!」と言いながら、どんどん抜いていきます。
満面の笑みで大根をかかげ、「見て!こんなにきれいなダイコン!」
とっても嬉しそうです。
ちなみに、全員葉つきのまま持ち帰っていました。お店ではなかなか買えない大根の葉、おいしいですよね。
収穫者の特権、畑で試食!
「甘い!」「水分補給できるくらいみずみずしい!」「まるで梨」などなど、驚きの声が上がりました。
夏ダイコンは辛いもの、という概念が覆されたようです。
いつの間にか開催されていた「セクシー大根選手権」。果たして優勝は...?
大きい!自社選果場の見学
次はダイコン畑から選果場に場所を移し、施設見学をしました。
大石社長の説明を真剣に聞く参加者。
1日2000ケース(約20トン)を出荷すると聞き、スケールの大きさにびっくりしていました。
出荷までダイコンを保管する巨大冷蔵庫にも入ってみました。冷え冷えです。
これは楽しい!盛り上がった「流しそば」
この日のメインイベントと言ってもよいほど盛り上がったのが、流しそうめんならぬ「流しそば」。
そばはもちろん、オーランドファームの「十勝海霧そば」。
オンラインショップでも購入できる半生麺を茹で、青竹でできた本格的な設備で流しそばを堪能!
北海道では孟宗竹が育たないため、この設備にはみんなびっくりしていました。(実はこの日のために購入したそうです)
たまにきゅうりやミニトマトも流れてきます。つかむのが難しいので盛り上がります。
暑い日だったこともあり、冷たいそばは大人気。あちこちから「おいしい!」の声が響き、箸が止まりません。どんどん茹でてどんどん流しますが「おかわり!」の声も途切れません。
学生たちの旺盛な食欲に、大石社長もびっくりしていました。
この日は流しそばだけでなく、スローフード・フレンズ北海道のYouTubeチャンネル企画「ひとり暮らしの台所」でもお世話になっている、中本啓子さんが用意してくれた数々の薬味やサラダ、ラタトゥイユが登場。
一番人気は冷たい「大根ポタージュ」でした!臭みも辛味もなく、ダイコンの美味しさだけ取り出したようなポタージュでした。
薬味の大根おろしがあっという間になくなり、追加でおろす大石社長。
「ダイコンなら売るほどあるからどんどん食べな!」という、農家テッパンのやり取りも楽しい。
最後にスローフード・フレンズ北海道の河合拓男代表からごあいさつ。
「普段当たり前に食べているダイコンやそばですが、必ずつくる人やつくる場所があること、たくさんの人によって支えられていること、皿の外にも世界があることを感じてください。そしてここで感じたことを、どうぞ周りの人に伝えてください。思いを知る人が増えていくことが、生産者のモチベーションにつながります」
大石社長も「おいしいと言ってもらえて生産者冥利につきる。ここでやれてよかった」と話していました。
つくる人と食べる人が一緒になって楽しんだ、意義あるイベントでした。またやりたいですね!