大樹町からお届け畑の真ん中だより

【体感ツアー】いま。ここ。プログラム~モニターツアーに協力しました!

2023年9月19日
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オーランドファームは2023年8月25日~27日の3日間、猛烈に暑い北海道・十勝で行われたセカンドライフ体感ツアー「いま。ここ。プログラム」に協力しました!
企画したのは一般社団法人Yo-in(ヨイン)=東京=の佐々木さんと八木さん。参加者は、東京・大阪で大手食品メーカー2社に勤めている30代から60代までの4人です。

オーランドファームが考える「持続可能な未来」

私たちは常々「農と食で人々の健康を支える」ことが、北海道・十勝の農家としてできる一番大切な社会貢献だと思っています。なぜなら高齢者が医療や年金に頼らず健康で生産的な暮らしをすれば、社会保障費の予算が削減できるからです。

高齢者の現状を変えて若者の負担を減らし、持続可能な未来をつくりたい。そのような想いを持っている私たちと、企業人のセカンドライフ支援を構想中のYo-inのお二人が出会って意気投合。今回のモニターツアーが実現しました。

体感ツアー「いま。ここ。プログラム」とは

Yo-inが企画した体感ツアー「いま。ここ。プログラム」は「農業・土を通じた食や暮らし」について、地域の人や移住経験者と実際に触れあうことにより参加者自身がセカンドライフのありかたを考え、行動するきっかけをつくるツアーです。ツアー対象者は「都市圏の企業に勤める、40代~60代の会社員」。がむしゃらに仕事を頑張って来たけれど、定年後のセカンドライフに不安や悩みを感じている方へ向けたプログラムです。農・土・食について現地で体験し、理解を深めることにより、今後の生き方や暮らし方のヒントにしてもらおうというもの。まずは自身で「体感」してもらうことが目的です。

モニターツアーについて

今回のモニターツアーでは、大手食品メーカーで人事やキャリアアドバイザーなど、社内で人材育成やキャリアプランに関わる、24名の方に参加いただきました。今後それぞれの社員へのセカンドライフ研修や体感プログラムなどとして検討いただくためです。

モニターツアーに先駆け、Yo-inのお二人は6月にオーランドファームなどを訪問。核となるプログラムにふさわしい場所や、会うべき人などの検討を重ね、プランを練り上げました。それぞれお忙しい中、私たちや参加者と事前にオンラインミーティングを開いて関係づくりを行うなど、準備万端でツアー当日を迎えました。

オーランドファームで感じる「北海道の農業」

初日の25日、帯広駅に集合した6名はレンタカーでオーランドファームに到着。皆さん、まるで本州のような暑さと湿気、そして「エアコンがない」ことに驚いていました。普段はエアコン不要の冷涼な気候なのですが、今年の夏は暑すぎます。この日の最高気温はなんと31.4℃!平年より8℃以上も高かったです。

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まずは自己紹介とツアーの概要説明、次に事前に配られたプログラムに沿って、参加者それぞれが考えて来た「ミッション(目的)」「ビジョン(ありたい姿)」「バリュー(価値観・強み)」などを発表しました。しっかりとプレゼン資料を用意されている方もいらっしゃって、皆さんの本気度が伝わりました。
ひとつのキーワードから話題が広がったり、深い話に発展したりと、暑い事務所で熱い議論が交わされました。

汗だくのディスカッションを終えて、オーランドファームの施設見学のために外へ。

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トラクターが大きい!と興奮中。


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薪ストーブや工具類が整然と並んだ小屋(というには大きいですが)に興味津々!

一通り見学した後は本日の宿泊先、オーランドファームから車で約10分の「インカルシペ白樺」へチェックイン。夜には大樹町で移住支援をしている方たちと「焼肉だいじゅ園」でプチ懇親会など、盛りだくさんの初日となりました。

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次の日は朝6時から、大根収穫の見学でスタート!

朝日の中、見渡す限りの大根畑にスタッフを乗せた大型の収穫機が動くようすを見て「北海道の農業」を実感できたのではないでしょうか。続いて朝食後は選果場に場所を移し、大根の洗浄・選別を見学。カット大根の袋詰めも体験しました。店頭や食卓に並ぶ「いつもの大根」とは違う、現場ならではの臨場感や生命力を感じていただけたはずです。

「自分の人生を豊かにする力」を養うきっかけづくりに

ツアーに参加して実際に土に触れ、畑に立ち、作業を体験したら「農業はできない」と思っていた人でも「楽しそう」「やってみたい」に変わるかもしれません。まさに百聞は一見にしかず。理論や情報よりも、体験することが一番の理解につながります。例えば暮らしに自給自足を取り入れる、夏は北海道で畑を耕す二拠点生活をするなど、セカンドライフの選択肢が増えるかもしれません。

一行はその後、小規模農家の見学、大樹町の暮らしレクチャー、移住者との交流会など多彩なプログラムを体験。最終日の振り返りまで、とても内容の濃いツアーになりました。

モニターツアーを行ったことで、オーランドファームの目指すべき姿や方向性がより鮮明になったと感じます。このツアーをきっかけに「自分の人生を豊かにする力」を養い、お金だけではない「真の豊かさ」に気づき、行動する人が一人でも増えてくれたら嬉しいです。そのためにも「農と食で人々の健康を支える」取り組みを、今後も続けていきたいです。

ご協力くださった町内外の皆さま、参加者の皆さま、そしてYo-inのお二人には感謝申し上げます。暑い中、本当にありがとうございました!

おまけ

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なかなか人に懐かないわが家のワンコですが「なぜか犬に好かれるんです」という参加者のMさんに、初対面からお尻を差し出していました!Mさん、さすがです。