大樹町からお届け畑の真ん中だより
社名変更1周年と創業30周年を迎えて~社長からのメッセージ~
2023年6月1日、有限会社大石農産から有限会社オーランドファームに社名変更して1年がたちました。私たちは会社名の変更を新たな創業の期と捉え、未来に向かって歩むために、何事にも全力で取り組んできました。
大きな変化は「社員の意欲向上」です。それぞれが業務を自分事として考え、自分の役割を果たすため自律した動きをするようになりました。与えられた仕事をただこなすのではなく、積極的に物事に取り組もうという意欲や意志、やる気を感じます。自ら考え動くことで次は何が必要か、課題は何かが見えてきます。
その一つが「前日の作業確認ミーティング」。これまで当日朝に実施していたミーティングを、今シーズンから前日午後3時の休憩時間に前倒ししたのです。これは社員研修で訪れた農業法人からヒントを得て、社員自ら「やってみよう」と始めた取り組みです。前日から仕事の見通しがつくので周りも本人も安心ですし、当日の朝からスムーズに作業に入れて無駄がありません。それぞれが別の場所で作業しているためミーティングに全員揃わないという問題も、LINEのグループ通話を使うことにより解決しました。
小さな改革でも「やってみよう」と自ら声を上げ行動する様子を見て、とてもうれしく、また頼もしく感じています。以前は自分が農業で食べていくのに必死でしたが、息子を始めとする社員たちが頑張ってくれ、農業の中心を担うようになってきました。もちろん昨年だけではなく、これまで何年もかけて取り組んできた成果です。人づくりは農業の土づくりと一緒で「見えないところを育てる」ことだと思っています。
この流れに乗り、私の中で「次は何をやるべきか」を考えるエネルギーが高まっています。未来のために社会課題に向き合い、取り組もうという決意でもあります。3月に東京で行ったワークショップもその一環。実際に動いているプロジェクトもあり、農業でどのような支援ができるか模索中です。
畑は例年通り、ソバ76ha、大根30ha、小麦16ha(残りの面積は緑肥)を作付けしています。今年は大根4月15日、ソバ5月13日と、例年より少し早く播種を開始しました。大根の播種後に2回霜に当たったものの、今のところ両方とも順調です。また社員が持ち回りでInstagramに畑のようすをアップしていますので、ぜひご覧ください!
https://www.instagram.com/o_landfarm/
今年は社名変更1周年に加えて、4月に農業生産法人化30周年を迎えました。この2つが重なる年に、真の豊かさをつくる「新しい農場のかたち」を目指し、より一層精進してまいります。
これからも、オーランドファームをどうぞよろしくお願いいたします。