大樹町からお届け畑の真ん中だより

ソバ収穫しました!

2021年9月21日

9月1日からスタートした十勝海霧そば®の収穫が16日、無事終了しました! 天候に恵まれ、予定より短期間で終わりました。今回は今年のソバについてです。

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まるで動く家のような大きさのコンバインで収穫。

ソバの収穫には晴天と低湿度が絶対条件!

ソバの収穫は、早朝朝霧の中行う大根収穫とは違って「晴天」「低湿度」が絶対条件。朝露が乾くのを待ち、大体午前10時ごろから始めます。
なぜなら収穫したソバの実は、ごみなどを取り除くとともに水分量が15%になるまで乾燥させる必要があるから。ソバの実の水分量が多いと時間も燃料代もかかってしまうので、収穫時の天気が非常に重要なのです。

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コンバインで刈り取ったソバの実は、トラックに積み替えて自社の乾燥機に運びます。この日は朝に雨が降りましたが、その後風が強く吹いて太陽も出てきたため畑が乾き、絶好の収穫日和になりました!
ソバの水分量は22%。なかなかいい感じです。

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アームから注いでいるのがソバの実。

今年の十勝海霧そば®の出来栄えは?

今年の夏は北海道もかなり暑く、特にソバの花が咲いて受粉する時期と暑さのピークが重なってしまいました。そのため「暑すぎて実がならない」という高温障害が発生!このままでは収量がガクンと落ちてしまいます。
そこで収穫時期を後ろにずらし、涼しくなってから実るのを待つことにしました。ソバの花は約1カ月間をかけて1本の茎の下から順に咲いていき、実も順に熟していくという特性があるため、これを利用したのです。
調整の甲斐もあって、なんとか平均的な収量を確保することができました。

ただ、年々増加するエゾシカによる食害が悩みの種です。ソバの実が実って来ると団体でやってきてはパクパク。栄養とミネラルたっぷりの十勝海霧そば®はさぞおいしかろう...。いろいろな対策を講じてはいるのですが、中には予定した10分の1しか収穫できなかった畑もありました。今後の課題です。

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刈り取りの終わったソバ畑。すっかり秋の空です。

さて、肝心の味についてです!
先日今年の一番蕎麦を打って食べてみました(画像はないのです、すみません)。毎年「今年の出来はどうだろうか?」と緊張と楽しみ半々の瞬間です。
新蕎麦特有の緑がかった色味は「いよいよ新蕎麦の季節到来!」という期待を高めます。食べてみると、すがすがしい香りが口いっぱいに広がって「やっぱり新蕎麦だなあ」という、なんとも言えない充実した気持ちになりました。
そして高温障害やシカの食害、干ばつの十勝において大樹町だけに降った大雨などを乗り越えた、たくましくて力強い、滋味あふれる「大地の味」がしました。生産者として、満足できる品質だと思っています。

収穫・乾燥が終わった後に専門業者による等級付けがされてからの出荷となりますが、今年も無事、十勝海霧そば®をご提供することができそうです。今しばらくお待ちください!