大樹町からお届け畑の真ん中だより
スタッフ卒業記念文「大石農産での4年間」
大石農産で4年間がんばってくれたスタッフの坂井裕さんが先月「卒業」しました。
京都出身の坂井さん。農業とは縁のなかった彼が大石農産で働くことになったきっかけや、実際に働いてみての感想、辛かったときの気分転換の方法や今後についてなど、素直な気持ちを綴ってくださいました。
農業というものに少しでも関心のある方に、ぜひ読んでいただきたい文章です。
食べ物をつくる現場を見てみたい!と飛び込んだ「農業」という世界
自分はアルバイトとして始まり、社員として終えるまでの4年間を大石農産で働かせてもらいました。
原則、大根収穫期に入ると週六日は大根収穫の日々。基本的に早朝から始まるので、日中は眠かったり、体力的に疲労を否定できない時は確かにあります。けれど、そういった疲労は清々しく、気持ちのいいものでした。
そもそも、農業という業種に興味を持ったキッカケは、日々、食している食物のことを全く知らないという現状に、これでいいのか?と大きな疑問をもったことに始まります。例えば、大根はどのようなして栽培されているのか?などです。スーパーマーケットなどでの接点しかなかった自分には未知の世界でした。そこで食べ物、作物をつくる現場を見てみたい!と興味を抱き、そういった環境での暮らしを求め、農業の世界に足を踏み入れました。
疲れた時には空を見上げた
土の上を歩いたり、腰を曲げての作業をしたり、重いものを持っての作業などなど、農業には健康な肉体が欠かせません。種まきや、土壌作り、雑草抜きや、間引き、収穫作業など、機械化が進んでいるとはいえ、人間無しでは成立しない作業も多くあります。
一枚一枚の畑も非常に広い面積があるので、各作業とも大変に時間がかかります。根気のいる作業も多々あるわけですね。長時間続いたりすると、肉体的にも精神的にも疲れてくるわけですが、そんな時、自分はパッと空を見上げて、日高山脈や夕焼けの景色に癒されて気持ちをリフレッシュしていました。こちらの立地は近隣も農家さんが多く、ビルなどは一切ありません。畑を含めた雄大な景色があるのみです。海までも近いので、朝焼けが非常に綺麗ですし、夜には余計な明かりはないので、満天の星空が広がります。それは本当に綺麗で、天の川が肉眼で見れるほどです。そういった素晴らしい自然環境のなかに大石農産はあります。海からの風がミネラルを運んで、大根にもいい影響を与えているのではないでしょうか。
農業は健康や生活のバランスを満たすもの
人間の健康を支えているのは、運動・睡眠・食事などの生活のバランスだと思います。農業という仕事は、それらのバランスを満たすものだと感じました。日の出、日の入りの太陽と同じように時間的に規則正しい生活。自分の足で歩き、体をつかって作物を作る。そして、それらを食べて、また新しいものにそのエネルギーを向ける。天候に左右されるのは屋外でやっているから当然のことで、地球に住む一員であることをまざまざと感じることもできます。
「やってみたい!」という気持ちを受け止めてくれる職場
確かに、最初は体力的にしんどいなぁ、などと感じるかもしれませんが、ここでは社長や奥さんをはじめとして、親切・丁寧に接してくれます。また、他の従業員の人たちも年齢的にも若く、エネルギーに溢れた職場ですので、「農業をやってみたい!」「北海道の自然を感じれる環境で、目いっぱい体を動かしたい!」「食の現場に興味がある!」など、様々な興味や好奇心を持っている方は、経験の有無を問わず、その"やってみたい!!"という気持ち・熱意でもって大石農産で働いてみてはいかがでしょうか?きっと、一人一人、何かしら得るものがあるはずです。それは、あなたの人生において貴重なモノになると思います。自分がその証明です!
最後になりましたが、「社長をはじめ大石農産の皆さん、4年間お世話になりました。ありがとうございます」。
坂井さん、4年間本当にありがとうございました。
一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます!