大樹町からお届け畑の真ん中だより

大樹で育つ子どもたちのために。給食に清流だいこん®を無償提供しています

2023年10月23日
20230929_001.jpg

オーランドファームは今年、ダイコンの収穫シーズンである7月から10月上旬まで、大樹町給食センターに清流だいこん®を無償提供する取り組みを開始しました。
この取り組みは、大石社長と給食センター前所長が某所で偶然隣り合わせになり、会話したことがきっかけです。私たちが無償提供を始めることを決意した理由と、給食メニューを考案している栄養教諭の方にお話を伺いました。

持続可能な仕組みづくりで、長く続けられる支援に

実は清流だいこん®は生産地である大樹町を始め、北海道内では買うことができないダイコンです。これは収穫後に自社選果場で選別、チャーターしたトレーラーで出荷して全量を本州の市場に卸すため。オーランドファームに限らず、地元でつくった作物が地元で買えないという構図は割とよくある話なのかもしれません。

20230929_002.JPG
オーランドファームから直接市場へ

さて次男である大石浩輝は、以前からJA大樹町青年部として大樹小学校の食育活動に携わってきました。これは小学校の敷地内の畑を児童と耕し、ジャガイモやトウモロコシなどを植えて収穫、調理までを一緒に行うことで農業への理解と、生産者との交流を深めてもらおうという取り組みです。

彼は以前からこの活動を通じ、地域で生産された清流だいこん®を地域の子どもたちに食べてもらうことは農業への理解を深めるために非常に重要だと感じていたため、給食提供の話が出たときにすぐに賛成しました。

私たちはこの取り組みについて、一回で終わる特別なイベントではなく継続することも重要だと考えています。そこで考えたのが「ハネモノ(規格外品)を提供する」と「選果場まで取りに来てもらう」こと。まず、給食センターに1カ月分の利用日と必要な数量を提出してもらい、それに合わせてハネモノを用意し、給食センターのスタッフが選果場まで取りに来る仕組みをつくりました。この方法により、お互いの負担を最小限に抑え、長く続けられると考えています。

20230929_003.jpg
規格に合わず、選果場で"ハネられた"ダイコン(手前)。

「給食に地元の食材を使いたい」という熱意が実現

大樹町給食センターで、今年4月に赴任した脇坂彩加さんにお話をお聞きしました。脇坂さんは大樹小学校の栄養教諭として、給食の献立づくりを始め、食事や栄養に関する教育や指導を行っています。

20230929_004.JPG
脇坂彩加さん

もともと地元の食材をできるだけ使用したいという熱意を持っていた脇坂さん。以前の職場である芽室町では畑作が盛んで、たくさんの地元産野菜を利用できたそうですが、大樹町は酪農が盛んなため、給食に使える地元産野菜の入手が難しい状況でした。

「そういった背景があったので、オーランドファームさんからの申し出はありがたかったです。もちろん最初は代金をお支払いするつもりだったのですが、無償提供いただけると聞いて驚きました。いただいたダイコンはハネモノとはいえ問題なく調理できましたし、味は正規品と全く同じです」と脇坂さん。提供された清流だいこん®は、最も多い9月には168kgを提供、合計では331kgにも及びました。
今年は特に猛暑による野菜高騰に加えて、物価高により食材や調味料も値上がりしたため「とても助かりました」と話します。

清流だいこん®を活用した給食は、子どもたちにも好評

清流だいこん®を使った給食メニューは「大根サラダ」「そぼろ煮」「味噌汁」など多彩です。今まで入っていなかった汁物メニューにダイコンをプラスしたり、サラダのバリエーションを増やしたりと工夫が光ります。

20230929_005.JPG
大樹町給食センター

児童や生徒たちと給食を共にすることも多いという脇坂さんに、清流だいこん®の特徴や子どもたちの評判を聞いてみました。

「大根本来の甘みがあり、辛い大根に当たることがとても少ないので子どもたちも食べやすいようです。大根サラダの回数が増えたのですが、よく食べてくれます。またくせがなく、どんな料理にも合うのでメニューの幅が広がるのでいいですね」とのこと。

子どもたちがおいしく食べてくれている様子が分かり、うれしくなりました。
脇坂さん、ありがとうございました!

北海道内では買えない清流だいこん®の味を、大樹町の小・中・高校生(大樹高校でも給食の提供があります)は知っている。それは地元生産者としてとてもうれしいことです。子どもたちの味の記憶の中に清流だいこん®が残ってくれるよう、これからも提供を続けていきたいです。

大樹町給食センターのInstagramで毎日のメニューを見ることができます。
https://www.instagram.com/kyusyoku.taiki/

20230929_006qr.png