大樹町からお届け畑の真ん中だより

ダイオウ抜きしてます!

2020年5月28日

しばらく低温が続いていた十勝地方ですが、5月後半になってやっと気温が上向いてきました。5月23日にカッコウの初鳴きを確認したこともあり、同日からソバの播種を行っています。昨年は初鳴きを待たず17日に播種開始だったので、今年は5日遅いですね。

この日は前日に降った恵みの雨もやみ、朝から見事な青空が広がりました。澄んだ空気が残雪の日高山脈をより一層白く輝かせています。爽やかな薫風も吹き渡り、テンションもやる気も上がります!

そんな素晴らしい天候の下、3チームに分かれて作業を行いました。
ソバの播種、大根の間引き、そしてダイオウ(雑草)抜きです。

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素晴らしい青空の下、黙々とダイオウ抜き

ダイオウ(エゾノギシギシ)はタデ科の多年草。名前を聞いたことがなくても、写真を見ると「ああ、あれか!」と分かる方も多いのでは?

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左:これです!
右:抜いたダイオウは肥料袋に入れて処分。その辺に置いておくとそこから復活してしまいます

このダイオウ、さすが雑草というか、根が残っていると何度も何度も蘇るという、非常~にやっかいな特性を持っています。しかも多年草なので毎年出てきます!見つけるたび、根っこごと抜いて処分するしかありません。

地味で手間も時間もかかる作業ですが、土の中にいる微生物のバランスを壊さぬよう、除草剤を使わずひたすら人力で行っています。
詳しくは<微生物を味方に!大石農産が除草剤を使わない理由

今回ダイオウ抜きしているのは、清流だいこん®を育てた畑。

今年は緑肥として麦(えん麦やオーツ麦)を植え、収穫せずに畑にすきこんで土の力を回復させます。そして来年はソバ、再来年は清流だいこんを植えます。こうしたローテーションにより、連作障害(※)を防いでいるのです。
※同じ畑で同じ作物を続けて作っていると、収量が落ちたり病気にかかりやすくなります。これを連作障害といいます。

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果てしない道のり...

この畑、向こう端まで約250mあります。4人で一日作業して約5ヘクタールがやっとです。ダイオウとの果てしない戦いはまだまだ続きます!