大樹町からお届け畑の真ん中だより

「農閑期5ヶ月連続休暇あり、休暇時給与あり」の真相に迫る!

2016年3月 1日

大石農産の雇用情報で異彩を放つ制度とは

それは正社員の募集要項に記載されています。
「農閑期5ヶ月連続休暇あり。休暇時給与あり」

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おおよそ通常の会社ではあり得なく、また畑作農家でもあり得ない表記です。
なぜなら農閑期に畑仕事がない=失業(季節労働者扱い)、という雇用形態が一般的だからです。

しかも「農閑期でも給与が出る」だけでなく、
「休暇中は勉強でも別の仕事をしてもよい。むしろ歓迎」というなんとも太っ腹な対応!
これには求職者だけでなく、全ての人から「本当なんですか?」と質問されます。

農閑期をスキルアップに使ってほしい

実は大石農産の給与形態は「年俸制」。
つまり、農閑期は休みなのに給与が出るのではなく、年俸額を12ヵ月で分割して給与としているのです。これには社長の熱い想いが込められています。

【その1】通年雇用とすることで、社員に安心して働いてほしい
【その2】夏は畑で頑張り、冬はスキルアップのために使ってほしい
【その3】冬に得た経験やスキルを、当社に還元してくれたら嬉しい

求人ポスターに書かれているように「5ヶ月間はあなたの時間」を保障することにより
「働くあなたの学ぶ力を応援」しているのです。

ただしどんな素敵な制度でも、実際活用されていなければ「絵に描いた餅」でしかありません。
今回はこちらについて、社員へのインタビューを踏まえて実態に迫ってみたいと思います。

【ケース1】松本 涼子さん(20)の場合

大樹高校を卒業後、当社に新卒入社した松本さん。
現在、社会人としての知識やマナーを学ぶため、北海道中小企業同友会とかち支部が主催する「第5期社員ステップアップセミナー」を受講中です。

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この講座は、1月から3月まで10回に渡り、十勝のトップランナーたちが日替わりで講師を務める「明日から役立つ実践的な」講座。
内容は「話の聞き方」「議論の仕方」などから「効果的な自己紹介の仕方」「コミュニケーション力をアップする方法」「給料の源泉徴収について」「メンタルヘルス」など多岐にわたります。

受講しているのは松本さんを始め、20~30代の十勝の若手社員約20人。
それでは松本さんにインタビューしてみましょう。


■受講のきっかけは何ですか?

noukanki_002.jpg松本さん:
社長から「こんな講座があるよ」と紹介されました。
講座の内容を聞き、タメになるかも、と受講を決めました。
特に、自分にとって不足している「自己表現とコミュニケーション」力を身に着けられるのでは、と思いました。

■受講した感想は?

松本さん:
とても勉強になります。難しい内容も多いので、必死にメモを取りながら聞いています。
グループワーク形式の講座や発表することも多くて、人前で話したり自分の意見を言ったりという、自分にとって苦手なこともありますが、受講仲間と学ぶのが本当に楽しいので頑張れます。

■「農閑期5ヶ月連続休暇あり。休暇時給与あり」について

松本さん:
両親や友達みんなから「うらやましい」「なんで?」「ズルイ」などなど言われますが、
そのたび「年俸制だから」と言っています(笑)。
でも本音は「なんてラッキーなんだ」(笑)。

農閑期があるから、農繁期も頑張れます。
朝4時半からの「朝間引き」しながら「冬はのんびりしよう」と妄想してます。
実際、講座以外は友達と遊んだり、映画のDVDを観まくったり、好きに過ごしてます。本当、なんてラッキーなんだ(笑)。

■今年の農繁期の目標は?

松本さん:
受講したことを仕事に生かし、コミュニケーション力をつけて、感じのいい人、自分の気持ちを素直に表現できる人になりたいと思います。

【ケース2】青砥 健祐さん(21)の場合

幕別町出身の青砥さんは内装関連の仕事→調理師学校→農業という経歴の持ち主。農繁期は寮に住み、農閑期は実家に戻っています。

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昨年の農閑期は、当社の蕎麦粉を使用する「蕎麦処 開拓舎」にて調理を担当しました。
さて今シーズンは何をしているのでしょうか...?

■今は何をしているのですか?

noukanki_004.jpg青砥さん:
12月は某リゾートホテルで調理場のバイトをしました。
昨シーズンは「蕎麦処 開拓舎」で蕎麦店の調理をしましたが、色々なジャンルの調理を経験をしたくて「今年は洋食を」と思っての選択でしたが、残念ながら労働条件や環境が折り合わずに辞めました。
その後、オフシーズンになったら行こうと決めていた東京ディズニーリゾートに行ったり、友達と遊んだりした後、今は和菓子の製造工場で働いています。

■冬のバイトで畑での仕事に役立つことはありますか?

青砥さん:
昨シーズンの蕎麦処 開拓舎では、自分の育てた作物を調理してお客様に提供する、という貴重な体験をすることができました。目の前で「おいしい」と言ってもらえるというのはとても嬉しかったです。
再び畑に戻って、大根やソバを作っていると「これがまたおいしい料理になるんだ」と身をもって実感でき、感動しました。

■「農閑期5ヶ月連続休暇あり。休暇時給与あり」について

青砥さん:
周り中から「うらやましい」と言われます、公務員の友達からも(笑)。
5ヶ月間という長期の休暇は、自分のやりたいことをしたり、新しいことにチャレンジしたり、色々な経験を積むのに本当にありがたい時間だと思います。
今は興味のあることにとにかく飛び込んで、自分の可能性を試しているところです。

■今年の農繁期の目標は?

青砥さん:
昨年からの課題なのですが、苦手な農業機械の運転技術を磨きたいです。
畑作業は孤独に見えますが、実は仲間がいるので辛くない。
それどころか冬に楽しみがあるので、早起きも頑張れます。

この他にも、関東の実家でバイトに精を出し、今は「目標額を達成したから」とバイトを辞めて遊びまわっているスタッフもいます。楽しそうです!

冬があるから夏、頑張れる。

夏の間たくさん頑張った分、冬の楽しみも大きい。
冬があるから夏、頑張れる。

二人共通の言葉に、当社社長の想いはしっかりと伝わっている、と感じました。
シーズンインまであと少し。しっかり充電して、また畑で会いましょう。
楽しみにしています。

「大石農産で働く」ことに興味のある方はぜひ御連絡ください。

平成28年3月1日現在、大石農産では一緒に働く仲間を捜しています。
自分の生きる道、生きる術を真剣に考えている方はぜひご応募ください。

詳細は雇用情報をご覧ください。
エントリーフォームのご用意もしています。