大樹町からお届け畑の真ん中だより
冬の仕事<後編>営農計画&冬の出荷編
冬の間の大石農産は何をしているのか?という疑問にお答えするシリーズ。
後編は「営農計画&冬の出荷編」です。
PCに向かって真剣な顔をしているのは、大石将寛です。大石農産の営農部長です。(スタッフ紹介)
冬の間の大きな仕事として、今年一年の農業計画を立てること、すなわち「営農計画」があります。
どの圃場(ほじょう=作物を栽培する畑のこと)にどの作物をどのくらい作付するのか、肥料や農薬はどうするのか、予想される収穫量や金額、かかる経費などなど...。会社でいうと事業計画ですから、しっかりと数字を入れて、入念に計画します。(清流だいこんに込めた思い)
そのために必要なのは「前シーズンのデータ分析」。
圃場ごとに、種を植えた日、肥料の量、収穫日とともに、収穫された大根のサイズと本数を全て入力していきます。
ちなみに大石農産ではM、L(秀)、L(優)、2L(秀)、2L(優)、3L、4Lの7種類に分類しています。(こだわりの選別作業)
単純に、大きければよいというわけでもありません。
4Lなどは大きすぎて、お店で売っていてもお客が買って帰ろうと思えませんし、1箱10キロのダンボール箱に入る本数も少なくて、輸送効率が悪いです。
そこで、メインとなるLサイズと2Lサイズがたくさん収穫できるよう、生育をコントロールすることが必要になります。ちなみに、Lサイズ40%、2Lサイズ40%程度の割合が一番収益性が高いです。
データを分析したら、今シーズンの計画を立てます。難しくもやりがいのある仕事です。
頭を使った後は、体も使います。これは倉庫の前の「氷割り」をしているところです。
冬でも倉庫の奥にある冷蔵庫から大根の出荷をするため、トラックが入れるように入口をあけておく必要があるのです。
こちらが冷蔵庫の中。夏から秋にかけては満杯でしたが、今はもうこれだけになりました。
ハネ品(規格外品)ですが、刺身のツマ用として出荷しています。
こんなに寒いのに、なぜ冷蔵庫が必要なのか?と思われるかもしれません。
実はこの日の最低気温はマイナス11度。マイナス20度を超えることも多い大樹町ですから、そのまま保管していては、大根が凍ってしまいます。
そのため、「暖かい」冷蔵庫に保管しておく必要があるのです。
冷蔵庫内はプラス5~6度に保たれています。
なんだかんだ忙しそうに書きましたが、ここまでやってお昼。
午後からはスキー場にスノーボードに行ってきます!
せっかくのオフシーズン、楽しみます!
(採用等については雇用情報をご参照ください)
以上、冬の仕事前後編でした。