大樹町からお届け畑の真ん中だより

清流だいこん®、収穫開始!おいしさの秘密は?

2020年6月30日

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4月18日に播種してから70日目の6月25日。ついに今シーズンの清流だいこん®の初収穫です!天候は曇り、やや肌寒いながらも無風。
大根の収穫は早朝に行います。そのほうが傷みにくいためで、大石農産では朝3時半開始、遅くとも7時半時終了です。収穫が始まると大根農家のハイシーズン突入です!
この日、日の出は3時50分でした。夏至直後の北海道は昼の時間が本当に長いのです。そのため思ったよりは明るい畑に、煌々と明かりをつけた大根ハーベスター(収穫機)がゴゴゴゴ...という音とともに動いているさまは、まるで動く要塞のよう。とても迫力があります。

硝酸態窒素とは

ところで皆さんは、硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)という言葉を聞いたことがありますか?
野菜を栽培するのに必要な肥料の中でも重要なのが「肥料の三要素」と言われる窒素・リン酸・カリウムですが、生育に最も影響するのが窒素で、作物を大きく育てるために窒素肥料は欠かせません。窒素は化学反応により硝酸態窒素に変化して植物に取り入れられ、成長するために使われます。植物のご飯のようなものですね。

しかし何事もバランスが大事。窒素肥料を与えすぎると、使いきれなかった硝酸態窒素が作物に残留し、これが野菜の「苦み」や「えぐみ」になるといわれています。野菜が嫌いだという人の理由は、もしかして硝酸態窒素によるえぐみかもしれません。
硝酸態窒素は人にとって特に必要なものではないので、なるべくなら摂取量を低く抑えるほうがよいといえます。
また、硝酸濃度が低い野菜の方が鮮度も長持ちするといわれています。

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清流だいこん®の硝酸濃度は?

こうなると気になるのが清流だいこん®の硝酸濃度。
硝酸濃度は「硝酸イオンメーター」を使って測定します。
通常お店で売られている大根の硝酸濃度は、1500~2000ppmと言われていますが、清流だいこん®を測定したところ、なんと驚きの「500ppm」!!これは低い!

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その場でかじってもまったくえぐみがありません。ぜひ清流だいこん®をご購入いただき、ほかの大根と食べ比べてほしいです!

最後に、硝酸態窒素の低い野菜を<食べずに>見分けるポイントを伝授したいと思います!
実は農作物全般に言えることですが、硝酸濃度が高いと葉の色が濃くなるのです。ほうれん草など青菜がわかりやすいですね。なんとなく濃い方がよさそうな気がしますが、実は理想の葉色は「雑草の色」。雑草には肥料などはやっていませんから、栄養過多になることもなく、土中から適量の硝酸態窒素を取り入れて成長した健康の証なのです。まあ、だからといって雑草は食べておいしいわけではありませんが(笑)。

まるごと1本で売られている大根の場合、少しくっついている葉や茎部分の色で判断することができます。同じ畑で育っても少しずつ色が違うので、購入するときの参考にしてみてくださいね!

収穫作業もスタートしたので、これから10月半ばまでフル稼働でいきますよ!